愛知・知多沖を航行中のタンカーで2人死亡

28日午前11時35分頃、愛知県知多市沖約1・7キロ西の海上を航行中のケミカルタンカー「日祥丸」(499トン、5人乗り組み)の西川民夫船長から「甲板上で乗組員3人が倒れた」と118番があった。


 第4管区海上保安本部などによると、3人は同船から海保の巡視艇で名古屋港まで運ばれ、救急車で病院に搬送されたが、3人のうち1等航海士の大段昌信さん(64)と1等機関士の前田清政さん(62)が死亡した。2等航海士の土井光成さん(42)は意識があるという。

 同船は積んでいた硫化水素ナトリウム約250トンを同県東海市東レ東海工場で荷揚げし、同工場の専用桟橋から和歌山港に向けて出港した直後だった。荷降ろし後にタンクなどの清掃をしていた3人が硫化水素ガスを吸い込んだとみられるという。

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