愛知商産はちみつ誕生
校舎屋上で生徒が養蜂
愛知県立愛知商業高校(名古屋市東区)が、新しい地域ブランドをつくろうと、校舎の屋上で養蜂を始めた。東海3県の高校で養蜂を手がけるのは初めてという。「マーケティング研究」の授業を選んだ3年生の女子9人が6月、養蜂を手がけている名古屋学院大の指導で、ミツバチ約2万5千匹を育て始めた。今月、初めてはちみつ約5キロを採った。
ミツバチは直射日光に弱いため、ゴーヤを植えて日よけをしたり、カラスよけを作ったり、都会ならではの大変さもあるが、周辺には徳川園など公園や緑地が多く、はちみつは、さわやかな香りで、さっぱりした味になった。
同校は、はちみつを「徳川産」のブランドで売り出すほか、地元商店街の菓子店と連携して新たなスイーツの提案などを検討している。
堀口美耶さん(17)は「学校の近くにある『文化のみち』にちなみ、歴史のある地元ならではの商品開発につなげたい」と話した。